ゴルフ会員権相続の正しい手続き方法 – 会員権者死亡時の対処法

ゴルフ会員権の基礎知識

ゴルフ会員権を持っている方が亡くなった場合、どのように対処すれば良いか判断に迷う方が多くいるのではないでしょうか。

ゴルフ会員権保持者が亡くなった場合、基本的には

  • 相続して自分で使用する
  • 売却する

の2パターンに分かれます。

今回の記事では、ゴルフ会員権を相続した際の対処法と注意点について詳しくご紹介します。

ゴルフ会員権を相続された方、相続する可能性がある方、ぜひご参考にしてみてください。

相続した会員権をそのまま保持する場合

亡くなった方の会員権を引き続き保持し、プレーを楽しむことができます。

ただし、例えば父が持っていて亡くなり、子供がそのコースをそのまま使おう、となるパターンはあまり多くありません。

相続にもお金がかかるので、それを考えると近くの別の安いコースの方がいい、となる方が多いいます。

どのような使い方をするのか、事前に決めておく必要があります。

相続手続きの手順

相続する場合は、ゴルフ場と直接やりとりする方が多くおり、業者を通して手続きを行う方は多くありません。

手続きは以下の手順に沿って行われます。

  1. ゴルフ場から名義書換用紙を入手する
  2. 必要書類(戸籍謄本、印鑑証明書など)を揃える
  3. 名義書換用紙と必要書類をゴルフ場に提出し、審査を受ける
  4. 審査が通れば名義書換料を支払う
  5. 名義が新しい相続人名義に書き換わり、プレーが可能になる

相続の注意点

会員権を引き続き保有するメリットは、権利を維持できること。しかし年会費などの維持費用の負担が続くので、中長期的な支出も考えた上で維持することが必要です。

また、ゴルフ場によっては、相続や名義変更を認めていない場合もあります。事前に確認が必要です。また、相続税の支払いが発生する可能性にも注意しましょう。

会員権を売却する場合

ご家族で会員権の利用を続ける予定がない場合は、売却を検討するのがよいでしょう。売却をすれば一時金が入ります。

売却の手順

  1. まずはゴルフ場に、名義書換の要否を確認する
  2. 名義書換が必要な場合は、上記の相続手続きを行う
  3. 会員権売買仲介業者を選び、売却を依頼する

名義書換をしてからでないと売却できない場合もあります。そのため、名義書換の要否は事前に確認することが大切です。

売却価格は仲介業者や市場の動向次第です。まずは概算査定を依頼し、売却可能価格を確認しましょう。

売却の注意点

売却の際の注意点は、亡くなった方の生前に取得できた書類(印鑑証明書など)が入手できない可能性です。この場合、死亡を証明する書類の提出が必要になり、手続きが複雑化します。

また、例えば父が亡くなって父名義のまま売買できるゴルフ場もあれば、相続して子供に名義書換えしてからでないと売却は認められないところもあります。事前に調べるようにしましょう。

ゴルフ会員権の相続には生前の備えが大切

グランドプロジェクトでは、これまで多くのお客様よりゴルフ会員権の相続に関するお問い合わせをいただきました。

中でも多くみられたのが、ゴルフ会員権の保持者が亡くなった際、家族がそれに気づかなかったという事例。

年会費が口座引き落としにしてあり、亡くなった後凍結された結果、年会費が未納で溜まっていきます。後日未納であることをゴルフ場が通達し、そこで初めて、故人がゴルフ会員権を保有していたことに気づく、、ということもあります。

そうした際は、まず専門業者に相談することをおすすめします。

「会員権を処分したかどうか分からない」といった場合も、会員権の名義状況を専門家に確認してもらうことが可能です。

亡くなってからの手続きは生前の手続きより複雑になる

ゴルフ会員権の名義変更や売却には、手続きの複雑さや費用負担がつきものです。できれば生前に、相続人や家族にゴルフ会員権の存在を伝え、処分の意向を確認しておくことをおすすめします。

例えば、

  • 印鑑証明など、生前であれば簡単に取れるはずの書類が取れない
  • 亡くなったことを証明する書類など単純に書類の量が増える

など、生前であれば簡単に手続きを行えていたはずのものが亡くなったことでできなくなり、結果として余分な手続きを生んでしまうことが多くあります。

なので、家族に無用な精神的・経済的負担をかけることのないよう、生前から十分に備えておくことが何より重要です。

相続したゴルフ会員権をどう処分するかは、各家庭の事情によって異なります。会員権の権利を維持するのか売却するのか、各メリット・デメリットを冷静に検討し、最善の選択をするようにしましょう。

疑問点や不安な点があれば、専門業者に相談するのが賢明です。少しでも不明な点があれば、そのままにせず、早めに対処することが肝心です。

まとめ

今回の記事では主にゴルフ会員権を相続した際の対処法についてご紹介しました。

基本的には「相続して自分で使用する」か「売却する」の二つの選択肢があります。相続して保持する場合は名義書換手続きを行います。維持費用や相続税などに注意してください。一方、売却する場合はまず名義書換の要否を確認しましょう。その後、売買仲介業者を通じて売却手続きを進めます。どちらの選択肢でも、事前にゴルフ場の規定を確認し、必要書類を準備することが重要です。

また、ゴルフ会員権の相続には生前の備えが大切です。家族に権利の存在を知らせ、処分の意向を確認しておくことが望ましいです。疑問点がある場合は専門業者に相談し、早めに対処することを心掛けましょう。

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